ボスとの出会い | みなしごテッドの農場生活 #0
#0「ボスとの出会い、始まる農場生活」
俺の名前はテッド。自然豊かなこの町、ヘンフォード・オン・バグレーに住む小学生
親はいない。
代わりに面倒を見てくれているのはこの厳つい熊みたいなおっさん。
名前はハンフリー・アームストロング。知る人ぞ知る有名な腕っぷしのギャングだったらしい。ちなみに僕は「ボス」と呼んでいる
ボスとの出会いはつい数か月前。この地域では珍しく大雪が降っていた
両親が死んで意地悪な叔父家族から逃れるため、行く当てもなく小さな町のバーの裏でひっそりと佇んでいた
そんな時にふらっと現れたのが、
ボスだった
ハンフリー「...ったく、子どもが薄着で座り込んでんのにここの奴らは声もかけねえのかよ」
テッド「...」
ハンフリー「小僧、お前ここらじゃ見かけないな。どこから来た?」
テッド「...言えない」
ハンフリー「とっとと立て。警察行くぞ」
テッド「!!」
テッド「ふ...ふざけんな!俺は家を抜け出してきたんだ!大人のお節介なんていらねえよ!」
ハンフリー「...」
ハンフリー「...ませたガキが家出かよ。調子乗りもいいところだな」
テッド「なに...!!」
ハンフリー「おめえのことなんてどうなってもいいがよ、ずっとここに居たら凍え死ぬぞ。ここの地区の冬は特に危険だ」
ハンフリー「ま、せいぜいゆっくり凍え死ぬがいいさ」
テッド「ちょ...どこ行くんだよ...!」
ハンフリー「家に帰るに決まってんだろ。達者でな」
テッド「...!!」
その後、行く当ても声をかけてくれる人もいなかった俺は、
唯一声をかけてくれたこの「ボス」の後を追った
道中、ボスは気づいていたようだったけど、突き返したりはしてこなかった
そして厳しい冬の季節が終わり、春がやって来た
ボスの家は、ブランブルウッド地区の山の中腹にポツンと立っている
そこで家畜を飼いながら自給自足の生活をしている
ニワトリからは毎朝新鮮な卵が手に入り、
立派な牛も一頭いるので、こちらも毎朝新鮮な牛乳が飲める
動物たちはみんなフレンドリーなので、コミュニケーションも取れる
それから農作物。まだ俺は育て方を知らないから、ボスからレクチャーを受けて一人でも育てられるように頑張ってる最中!
え、もっともっとヘンフォード・オン・バグレーのことが知りたい?
しょうがないなー、じゃあちょっとだけボスとの農場生活の風景を紹介してあげるよ!
でも時間がないからまた次回ね(笑)
To be continued..